自律神経失調症 その2
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自律神経失調症その2

生体エネルギーの増幅システムを科学する
健康増進医学研究所®©


内臓の機能低下を疑う
東洋医学では「怒、喜、憂、思、悲、恐、驚」の七情は五臓と関係しており、病気の原因になるとされます。
なかでも交感神経を極度に緊張させる「怒り」の感情は肝臓を緊張させ、肝臓の機能を低下させます。
そのため、肝臓の緊張をなくしてやれば、交感神経の緊張も改善されることになります。
肝臓に効く生薬やサプリメントを用いることが自律神経失調の改善につながる理由です。

なぜ女性に多いのか
自律神経失調症は低血圧、貧血、便秘、神経痛、リウマチ、うつなどと共に「女性に多い症状」です。
女性の場合、子供を産む機能があるために、月経が繰り返され、それに伴う出血によって血液成分が失われます。こうして失われる成分が補われない場合、健康レベルの低下による、いろいろな不快な症状に出会いやすくなります。

月経と女性ホルモン
進化の過程で、生物は海の成分を血液として体内に取り込むことにより、陸上で生活を始めるようになりました。血液とは体の中の海です。月経によって血液を失うことは、海の成分(ミネラル)が失われることを意味します。必須ミネラルには29種もの成分があります。
微量ミネラルの宝庫であるかき肉エキスは、ミネラルが不足しやすい女性に好評です。

骨粗しょう症
更年期以降の女性では女性ホルモン分泌の減少によって、カルシウムの腸からの吸収や骨への定着が悪くなって骨粗しょう症になり易くなります。
カルシウム不足は更年期の症状として現れます。

カルシウムパラドックス
カルシウムが不足すると、骨からカルシウムが溶け出して、血液中のカルシウム濃度が上昇します。

カルシウムは代謝の活性化に必要なミネラルですが、多すぎると交感神経が過剰に緊張することになります。
その結果、イライラしたり怒りやすくなったり、不眠、血圧上昇、動悸、発汗、ほてり、不整脈など自律神経に関わるいろいろな症状が出やすくなります。

マグネシウム
マグネシウムは塩のニガリ成分で、体内の300種類以上の酵素の活性に関わっています。カルシウムは細胞の外側に、マグネシウムは細胞の内側にあって、入れ替わりながら代謝をコントロールしています。カルシウムの抑制役でもあります。1日の所要量は約340mgですが、多くの日本人に不足しています。
下剤として販売されている酸化マグネシウム粒などの摂取で補うことができます。


野菜や果物の成分
肝臓は大量の抗酸化物質を作っている臓器です。
そのため肝臓が弱ると抗酸化能力が低下して血液、酵素、ホルモン、脂質などが酸化されやすくなり、体の不調が増幅されます。
特に更年期以降の女性では、抗酸化機能を持つ女性ホルモンの分泌が減少するため、健康を維持するうえで抗酸化物質の補給が大切になります。抗酸化物質(ファイトケミカル)を含む野菜や果物が役立ちます。


薬用人参
昔から薬用人参は不老長寿の高貴薬として重用されてきました。近年、そうした薬用人参の中でも「三七」(さんしち)という人参が注目されています。
三七人参は「止血と肝臓の生薬」として知られて来ました。中でも、一等級品と呼ばれる大型のものは抗酸化成分を大量に含み、カルシウムによる過剰反応を抑制して、自律神経の不調和の改善に役立ちます。
血液をサラサラにする働きもあるため、倦怠感、肩こり、高血圧、高血糖、動悸、不整脈、うつ、ヘバーデン結節、尿漏れなど、多くの症状の改善に役立ちます。

漢方薬やサプリメントは健康な時に飲んでも「役に立っている」という実感はほとんどありません。
しかし、健康レベルの低下や加齢に伴い、こうしたものの「有難さ」を実感できるようになります。