おからさん
投稿日時: 2022/07/05 19:37
はじめまして。
常にある漠然とした不安感と憂鬱感、生理前に特にひどくなるイライラ、そして不眠に悩んでいます。寝つきは悪くありませんが中途覚醒が一晩に2〜3回あります。
ネットで調べたところ、治したい症状は加味逍遙散にピッタリ当てはまります。しかし体質は桂枝茯苓丸にほぼ当てはまります(出産後生理痛はなくなりました。また冷えのぼせも若い頃より改善しています)。
こういう場合、どちらを服用するのが良いのでしょうか。
以前市販の抑肝散加芍薬黄蓮を服用した際はイライラは減った気がしますが、その他は改善されませんでした。
中肉中背、元気はつらつではありませんが虚証タイプではないと思います。暑さに弱く、汗っかきです。食欲はあり、むしろストレス過食気味、胃腸は丈夫です。
よろしくお願い致します。
おからさん、はじめまして。
結論を先に言いますと、加味逍遙散をメインにして、桂枝茯苓丸をサブとして加えるといった形が良いと思います。一つには、加味逍遥散は理気:気の滞りを改善する剤なのに対して、桂枝茯苓丸は活血:血の滞りを改善する剤なので相性が良いという面があります。また桂枝茯苓丸には牡丹皮(※加味逍遥散にも牡丹皮が入ります)に加え桃仁も入るので、生理前のイライラに効果が期待できそうです。
不安感と憂鬱感に関しては、頭の「もやもや」による緊張状態が一因だと思いますが、頭のもやもやが単独で起きているのか?それとも、お腹辺りのもやもやも伴っているのか?は吟味が必要です。後者にはストレス過食気味も関わってきますので。加味逍遥散でもある程度の対応は可能ですが、服用後の経過を見て、他の処方を加えた方が効果的な場合もあります。
不眠に関しては、お血:血の滞りが絡んで、気が休まらないのか?それとも血虚:血の滋養不足が絡んで、睡眠の質が悪いのか?で対応策が変わります。前者に対しては桂枝茯苓丸が有効です(※後者は血虚の基本処方である四物湯が有効です)。
と、このようにしばらくは加味逍遙散のみで、様子を見て、然る後に桂枝茯苓丸を加えたり、あるいは別の処方を加えたりするのがベターと思います。その辺りの組み合わせに関しては、専門家に相談されると良いでしょう。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。お大事になさいませ。
回答日時: 2022/07/06 12:28
おからさん さま
こんにちは。
加味逍遥散の証はありそうなので、試してみてもいいでしょう。
桂枝茯苓丸を試してみる時は、小柴胡湯と一緒に飲んでみるといいかもしれません。
血の道や更年期の体質改善にも応用される柴胡桂枝湯加茯苓牡丹皮桃仁と同様の処方になります。
余分な緊張がほぐれる処方なので、不眠にもいいでしょうし、過食も静まりやすくなります。
小柴胡湯がないときは、柴胡桂枝湯と桂枝茯苓丸の組み合わせでもいいでしょう。
月経前症候群のようなあなた様の症状にはいいと思います。
暑さに弱く汗っかきであれば、やや虚証にかたむいています。
ドライアイまたはドライマウスまたはドライスキンがあれば、補陰したほうがいいかもしれません。
その場合は、ケイギョクコウを試してみるとさらに神経不安が落ち着きやすくなります。
お大事になさいませ。
なかなか改善しないときは、髙木漢方(たかぎかんぽう)までお気軽にお越しになりご相談ください。
回答日時: 2022/07/06 12:20
おからさんからのコメント
おからさんからのコメント