いちごおばさんさん
投稿日時: 2024/04/15 20:29
初めてご相談いたします。
数年前に生理10日前くらいから目眩がする様になり五苓散を処方されています。
その後目眩の症状は大分楽になりましたが、ここ最近別の症状が出て来ました。
生理前のイライラ 偏頭痛
緊張時の不安、動悸、手の震え、頭が真っ白になり前々日から不眠が続き、最悪なコンディションで当日を迎えてしまいます。翌日は、充電が切れたように身体が鉛のように重くグッタリしてしまいます。
プレッシャーがかかる時、緊張する場では、もともとあがり症では有りましたが、ここまで症状が悪化してきたのは最近で年々悩みが大きくなり、不安で仕方ない状態です。
普段は嘘のように症状は無く夜も良く眠れています。
五苓散と合う漢方薬がありましたら教えていただきたいです。
いちごおばさんさん、はじめまして。
お訴えから察するに、血の道症の類では?とお見受けします。血の道症は、女性特有の生理現象に伴う精神・神経症状の総称で、更年期障害やPMDDがこれに該当します。その背景としてはやはり、女性ホルモンの変調が挙げられる訳ですが、それは片や、女性の生理の原動力でもあり、片や心神・神経を乱す要因ともなる表裏一体の事象と言えます。
さて、いちごおばさんの場合ですが、お訴えの症状からはやはり、血流の変調に伴う、精神・神経のトラブルが顕著なように見受けます。そして、過度のストレスが精神疲労を助長するように、強すぎる緊張や不安もまた精神的な疲弊を助長します。「翌日は、充電が切れたように身体が鉛のように重くグッタリしてしまう」というのも、とどのつまり、気が奮わず、気が抜けた状態に相当するでしょうし、そうなってしまう原因は、その前段階で緊張や不安(を何とかコントロールしようとすること)により気を使い果たすことにあると思われます。この辺りの話は、現代医学では脳内ホルモンの過剰消費等々が関わってくる話ではないかと…。
漢方治療としては、強い気の昂ぶり(※後には気力を使い果たすほど)を抑え、気を解する処方が適すると思います。もともとあがり症なども考慮すると、ベースの処方としては抑肝散が合うように思われますし、生理前の症状を考慮すると、さらに厚朴や芍薬、黄連を加えると効果的かと。あと、めまいに対して五苓散を服用中とのことですが、今回の相談から考えると、苓桂朮甘湯に変えてみるのも有効かもしれませんね。その辺りはいざ漢方薬を処方してもらう際に専門家
とよく相談しましょう。ではでは。
回答日時: 2024/04/22 10:51
緊張時の不安・動悸・手の震えは、肝(かん)と関連があります。
漢方・中医学での
肝の役割は
①疏泄を司る(自律神経がうまく働くように監督する)
②血を蔵す(目や神経、筋、子宮や卵巣、その他各臓器や器官に血を配る)
おもに上記の2つがあります。
生理前は子宮に血が集まるため
血を配る肝は子宮に血が取られて
筋や神経、その他の器官に配る血が減少します。
このため、
生理前に神経に血が不足気味になり、神経過敏になりやすく
イライラが起きやすくなります。
筋に血が不足気味になると、震えが起こりやすくなります。
肝血を補う当帰(とうき)や芍薬(しゃくやく)が入る漢方薬を主に考慮しますが、
肝血をおぎなって、肝気をめぐらす必要もあると予測されますので
肝の疏泄作用をバックアップする
柴胡(さいこ)や香附子(こうぶし)も考慮します。
当帰は胃腸に負荷がかかりやすいので
胃腸の状態を考慮して用いる必要があります。
回答日時: 2024/04/22 10:17