まみいさん
投稿日時: 2024/05/09 16:18
18才の子供の件でご相談です。
現在は漢方医院で処方していただいていますが、諸事情により市販の漢方薬に変更したいと思っています。
学校で適応障害になり、精神科のお薬が合わず漢方での治療になりました。
以前は自傷行為や寝たきりになったりなどもありましたが、現在はずいぶん落ち着きました。
一番大変な精神状態の頃を10だとすると、今は2くらいです。
ショックな事があったりすると時々ひどく調子が悪くなり、まだ安定しているとは言えないので、漢方薬の服用を続けたいと思っています。
体格は痩せていて、体力的には疲れやすいです。
証は虚証です。
手足が冷たく、手足に汗を沢山かきます。
睡眠リズム障害があります。
現在病院で処方されているのは、帰脾湯と四物湯です。
市販に加味帰脾湯はあるけど、帰脾湯は見つけられず、違う漢方への変更も考えているので、どういう漢方薬が良いのか教えていただけると嬉しいです。
ちなみに錠剤は苦手です。
よろしくお願いします。
まみいさん さま
こんにちは。
お子様が適応障害とのこと、ご心配のこととぞんじます。
加味帰脾湯のタイプは、のぽせ熱感のあるイライラしやすい不眠の方です。
脳が疲れて物忘れしやすく消化機能が低下して虚弱で不眠または不安があるタイプが帰脾湯になります。
市販品なら、イスクラ心脾顆粒が帰脾湯のエキス顆粒にあたります。
四物湯は血の道(月経にともなう様々な不定愁訴)をととのえる漢方薬です。
月経不順や貧血タイプであれば続けてもいいと思います。
適応障害のように脳が疲れている時は、基本は補剤がいいと思います。
帰脾湯と四物湯は両方ともに補剤です。
女の子であれば、四物湯に変えて、イスクラ婦宝当帰膠(シロップ剤)のほうがよりいいかもしれません。
お大事になさいませ。
なかなか改善しないときや、心身の不調でお悩みの時は、髙木漢方(たかぎかんぽう)までお気軽にお越しになりご相談ください。
回答日時: 2024/05/11 10:49
まみいさん、はじめまして。
病院の漢方薬治療の中で、帰脾湯&四物湯をどれくらい続けてこられたのか?が気になるところですが、帰脾湯と四物湯もいずれも、「血」の機能を回復したり、高めたりする処方と言えます(※前者は心血、後者は肝血)。漢方でいう「血」には、心神を安定させたり、落ち着かせる作用があると言われ、血の働きが弱いと不安感に強くなったり、落ち着き難くなったり、はたまた眠りが浅くなったり等の症状が出現しやすくなります。しばしばイライラしやすい人、気の強い人の事を「血の気が多い」と評しますが、その逆に「血の気が少ない」というのも度が過ぎると精神面に影響を及ぼすという話です。
ただどうも、お訴えの内容から受ける印象は、平素は精神的に安定していて穏やかだが、何事かに触発されて時々調子が悪くなると、そのような感じがします。そして、そうした状態に陥る背景には、一時的な気の昂ぶりや緊張があるような印象を受けます(※手足が冷たい反面、手足に汗をかくのもその兆候とも受け取れますし)。
となると、漢方薬としては桂枝加竜骨牡蛎湯+四物湯が合うかもしれません。加えて、ひどく精神が乱れているときには頓服的に甘麦大棗湯も併用すると効果的かと。あと個人的な意見ですけど、精神面に対して四物湯を用いる場合は、天然アミノ酸のレバコールを下地作りとして、店頭で必ずお勧めします(※どうして必要なのかは諸事情あって、この場では言えませんが)。ではでは。
回答日時: 2024/05/10 10:57