GreenTeaさん
投稿日時: 2021/05/03 21:05
初めて相談させていただきます。血圧がこの何年か高めになり、肥満気味です。筋肉質と言われることが多く、肩もよく凝ります。頭痛も時々あり、特に生理前や悪天候になると顕著に現れます。その時は目の奥も重くなります。血圧についてはしばらく様子をみようということで、運動と減塩を取り入れて減量も視野に入れて生活をしておりますが、なかなか改善されません。できたら漢方で改善できたらと思っているのですが、どういった漢方が良いのでしょうか。教えていただけると幸いです。どうぞ宜しくお願い致します。天候の悪い時は五苓散を飲んでいます。
GreenTeaさん、こんにちは。
結論を先に言いますと、「肥満が背景にある方で、血圧が高め」という場合には、大柴胡湯とか防風通聖散あたりが向くと思います。とはいえ、これを服用したからとダイレクトに血圧が下がる訳ではなく、そういう「不自然さ」を漢方薬に求めるのも無理があります。
漢方では「血圧が高い」というのを「内臓機能(※漢方でいうところの)に何らかの負担がかかる状態」と見立てます。それは即ち気血の巡りが妨げられ、正常に巡らないという状態でもあり、裏を変えすと「正常さが損なわれる」という機能的な異常とも同じです。ただ現代では生活習慣病による高血圧もありますし、それらも単なる機能的な異常か?と言えば、そこには生活習慣によって体内に蓄積した老廃物を伴うので、老廃物ありきの機能障害(≒構造的な障害)と言えるでしょう。漢方的には、この「老廃物」は痰飲(水滞に伴う老廃物)やお血(血滞に伴う老廃物)に相当する存在とされ、対して機能的な障害は気滞と見立てることができます。要するに、体内を巡る気血水の要素がどこからか滞り、鬱積に及ぶと、その影響が血圧異常や随伴症状を引き起こすという話です。
GreenTeaさんの場合は特に、悪天候時の頭痛に五苓散が効くというのが、痰飲を匂わす兆候であるように感じます。五苓散はアルコール頭痛にも効く漢方薬であり、本来はアルコールとか悪天候に誘発される突発的に生じた水毒に用いるのに対して、同様の症状を悪天候の度に繰り返すという事は、それだけ水毒を生じやすい(≒要は水毒体質)とも解釈できるかと思います。そういう切り口からすると、釣藤散なども向くかもしれません。
また一つ思うのは、最近の漢方薬局では血圧と共に血流状態を測定する「血流計」を設置しているところが多くあります(当方も置いています)。とどのつまりは「血流に何らかの異常を抱える」という状態が血圧値に反映される訳ですから、ご自身の血流がどういった状態にあるのか?をまずは視覚的に把握してみるのも有効な方法だと思います。
以上、雑多な文章ですがご容赦下さい。
回答日時: 2021/05/06 23:24
GreenTeaさんからのコメント