きぐすり.com は、漢方薬、女性の健康、サプリメント、ハーブの情報を専門家がやさしく解説しています。 きぐすりトピックス 生きものは助け合って生きています。 香りは植物間のコミュニケーション 植物には根や空気中で虫に対する忌避効果や、虫を集めるための手段として香りを放ちます。また、香りは植物間のコミュニケーションの手段でもあります。 例えば、アブラムシの付いたミントは、1分間に100メートルくらい香りを拡散し、体内でアブラムシが嫌いなホルモンを生成します。周りの植物たちはそれを即座に感じ取り、アブラムシの嫌いなホルモンを生成し、虫を寄せ付けないホルモンを分泌します。 人間の目には見えないところで植物は植物どうしで協力しあい外敵から身を守ろうとしているのですね。 成長を助け合う植物たち さて、いきなりですが、みなさんはイタリア料理などで、なぜ昔からトマト料理にバジルが一緒に使われるかご存じですか。見た目が美しいからでしょうか、それとも風味が良いからでしょうか…。共に正解でしょうが、実は自然界においてトマトとバジルは共生の関係にあるのです。つまり、お互いに成長を助け合うのです。 実際にトマトとバジルを一緒に栽培すると、トマトの収穫量は1.5倍に、さらに甘みも2度から3度増します。一方、バジルの成長も良くなります。本当に不思議ですね。そして、そのことを分かって昔からトマト料理にバジルを用いていた先人たちには本当に頭が下がります。 この他にも、自然界には共生の関係にある植物たちが数多く存在します。例えば、バラとニラです。香寺ハーブ・ガーデンでは、10年間花が咲かなかったバラの横に色々な植物を植え、試みた結果、ニラを植えるとそれ以来毎年花を咲かせるようになりました。また、ニンニクを植えると香りが良くなりました。ローズマリーとセージもそうです。互いに成長を促進してくれます。 今後の研究 香寺ハーブ・ガーデンでは、現在こうした植物の共生を利用したハーブや野菜の栽培を行っています。近い将来、科学的にそれらが解明されると、本当に農薬を使わない農業が実現できるようになります。1日も早くその日がくることを願いつつさらなる研究を進めていこうと思います。 文: (株)香寺ハーブ・ガーデン 福岡譲一 兵庫県姫路市香寺町矢田部689-1 TEL:079-232-7316 / FAX:079-232-7306 URL:http://www.koudera-herb.com/ >> きぐすり.com 香寺ハーブ・ガーデンのご紹介 自然の摂理に従い、健康で若々しく生きる為には 「眼に良い」と人気のブルーベリーの効能とは? 生きものは助け合って生きています。 イイ草イグサ河童の寝床、日本人の遺伝子にイグサの触感(食感)、安らぐ心畳の香り 健康は良い自然環境から 漢方薬の大茴香が、鳥インフルエンザの抗ウイルス剤「タミフル」の原料です。 花は人を和ませ、虫も癒す。 現代人に雑穀は必要か?今こそ食生活を見直す時です。 中国製のギョウザで食中毒。生薬は大丈夫! 福岡大病院 研究結果発表 学術雑誌等に報告された関連文献の要約をご参考までにご紹介いたします。