40歳代 女性
相談に来たのはパニック症状と過活動性膀胱とそこはかとなく沸き起こる不安感。不快症状の塊みたい。一番の不便はパニックで車を運転できないことだからパニックに照準を合わせて漢方薬を作った。半年くらい飲んでもらっているが、今日漢方薬を取りに来た時に「レクサプロが止めれました」と笑顔で言ってくれた。10年飲んでいたそうだ。漢方薬を飲み始めて、レクサプロを飲み忘れることが増え、次第に飲まない日ができてきたからやめたそうだ。それでもなんともなく、元気で調子が良い日が増えたと感じている。そばで見ていても随分と笑顔が自然になった。
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更新日: 2021/09/09 |
80歳代 女性
数年前、病院にかかっているのに不整脈が治らないと言って相談に来られた。不整脈は意外と早く解決したのだが、体調不安からある組織の会長を辞任して、活動的な生活が一変した。それまでの輝きが失せて、老人の姿になっていた。そこで一念発起して、血液をきれいにして循環がよくなる煎じ薬と、筋肉のもととなるものをまじめに飲むことにした。毎日元気に過ごしていただいていたが、先日病院の血液検査で、全く異常がなく、むしろ動脈硬化指数も骨粗しょう症も改善していて先生が驚いていたそうだ。 根拠のない健康食品にお布施を払うより、薬局で何が一番将来の自分に必要か尋ねてみたほうがいい。 |
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更新日: 2021/09/09 |
変化 50歳代 女性
ご主人が訪ねてきてしみじみと「大和さんのおかげです」と頭を下げてくれた。「いや、家族の愛情のおかげじゃあ~」と茶化したら「何もしてないです」とはにかんでいた。優しいご主人だ。 実は家族どころか本人には宝くじに当たるより素晴らしい変化を成し遂げてもらった。本人の体調不良を具体的に上げろと言われたら、手の指どころでは足りずに、足の指も借りなければならない。そんな状態が30年近く続いていた。 若いころはそれでも回復力もあり、数日分の漢方でほとんど修復可能。それをよいことに、薬は飲むけど養生は一切しないと言う生活を続けていた。それでも何とか50代に乗せた。 しかしさすがに50歳を過ぎてからは、単なる不調が「癌かもしれない」に変わってきて、なんとなく気弱になってきた。以前のように眼光の鋭さは影を潜め、弱々しく見える時も出来た。ずっと家庭内の権力を握り続け、ご主人やお子さんを権力下において聞く耳を持たなかったが、家族が心配しているよと伝えると、以前のようにすべて却下状態ではなくなった。家族の心配を伝え、意図的に癌の話題を増やし、コロナの恐怖を悪用?し、意図を隠しながら雑談を何日も続けていたら、一念発起して禁煙すると言い出した。30年以上、周囲になんと言われても吸い続けていたのに、ある日の会話の途中に突如宣言したのだ。 その時から漢方薬も30年続けてきた応急処方から、健康を勝ち取り継続させれるものに変えた。以前なら見向きもしないような高尚な目的を、自分で希望しそれも煎じ薬でもいいと言った。 すると勿論、禁煙が一番の功労者だろうが、あれだけ日替わり定食だった数多くの不快症状が次第に消えていった。そして何よりもとても柔和な顔つきになった。 コーヒーを1日10杯、インスタントラーメン、塩辛いお菓子などなど、交感神経亢進、すなわちアクセル踏みっぱなしの生活も次第にブレーキを踏める生活ぶりに変わっていった。「自分、長生きできないよ」は僕が言い続けた言葉だったが、ひょっとしたら長生きできるかもしれないと今は僕自身も思えるようになっている。 とても考えられないような変化が、ふとしたことから起こることもある。そんなことを体験させてもらったこの2か月のドキュメント。 |
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更新日: 2021/09/07 |