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健康トピックス

当店の最新情報をご案内します。

体格の良い50代男性の相談。

主訴はアレルギーである。
悩みの詳細をお聞きすると、昨年11月よりの花粉症で、咳鼻水、頭がボーっとし、目がしばしばする。耳鼻科にて薬をもらい、今年8月まで服用したが、症状はよくなったり悪くなったりであった。この春血液検査をしたところ、花粉アレルギーはなく、原因はわからないということであった。今現在アレルギーの症状はない。

アレルギーの相談で来店したが、今現在そのアレルギーの症状はないのだ。

では、どうされたいのですか、と尋ねると、実は、5年前に鬱を発症し、精神科の薬を飲んだ。いったんは改善したのだが、最近また5年前と同じような状態になり不安である。できれば精神科の薬を飲まずに治したい、とのことである。
本当に相談したかったのはこの「鬱」のことだ。 

お客様は初めて来店する折には不安がある。
どんな店だろうか?
自分のことをわかってくれるだろうか?
料金は高いだろうか?
漢方薬や、相談薬局になじみがない人ならなおさら不安であろう。
きっと、ここへ来るまでにも悩み、勇気を奮っての来店だろう。

お客様にすると、いきなり主訴は言えない、まずは様子を伺って、それからである。
中には悩みを抱いたまま、主訴を言えないまま帰られるお客様もいるだろう。
そう思うと私たちはしっかりお客様の声に耳を傾け、お客様の心を開き、「この人に相談しよう」って思っていただけるよう努めていかなければならない。

さて、幸いにも主訴をお話し下さったこのお客様は、最近気力が低下してしまい、いくらでも寝れるうえ、朝起きれない、とのことである。
気力が低下し、何もかもがめんどくさくなってしまったそうだ。集中した後には目が疲れ、首筋、肩もこり、たまに偏頭痛があるという。
5年前のことがあるため、悩みも深刻だっただろう。

背も高く、なかなか体格に恵まれた50歳男性だ。便秘をしている。

私は食事を聞いてみた。一人暮らしで、インスタントか、外食だ。

原因はこれだ、と直感した。

この方は、カラダに必要な栄養成分が不足しているため、カラダが本来の働きができないのではないか?インスタント食品や外食ばかりでは、カロリーは足りても栄養不足になってしまう。

思いは物質である。
つまり、楽しいなって思うときには楽しいなって感じる物質が脳から分泌される。楽しいなって感じるはずの時に、楽しい物質が分泌されなければ楽しいと感じないのだ。神経が病気、ではなくて、神経が働くための材料が足りないのが原因かもしれない。

私はこの方に、外食やインスタントの食事では不足してしまうカラダの材料をお出しした。本来、食事そのものを改善していただくべきかもしれないが、とりあえず日々の暮らしが今より改善することを優先した。

一か月が経ち、昨日この方が来店された。

「前より全然気分が楽になりました。体調もいいです。便秘もありません。」

あーよかった!薬を出すのではなくて、食事として体に必要な材料を入れることで、症状が改善することもある。


「食は命」
私たちの体は口から入れたものを材料にしてできている。材料に不足があれば、病気でなくても、そのために働けない機能があり、あたかも病気かのように見えることがある。
       谷薬舗 薬剤師 谷温子