
54歳の会社社長。
ある朝、電話相談があり。本人ではなく、代理のかたから
10日前から、右親指の付け根が腫れて、激しく痛んで、会社も出られないでいるという。急性の痛風発作の痛みなら、救急病院に行ったらと、お話するが、本人は、どうしても新薬の薬は飲みたくないとの、事で、痛みをこらえている。漢方薬なら飲んで良い?というので、電話をしてみたという。
それなら、とりあえず漢方薬を、しかしエキス剤では心もとないので、煎じ薬にして作るからと返事をした。
数時間後、代理の家族の方がらい局されて、話を伺う。
1年以上も前から、尿酸値の高いことは、定期健診にて知っていて、10mg/dl~11mg/dl もあり、このままだと痛風発作が起きることも医師に指摘されてきた。しかし、食事制限や、薬も飲まずにきた結果とのことだった。(ほとんど外食)
症状は、右の足親指の付け根というか、指全体が倍近く腫れあって、半歩でも動かせない状態とのこと。
高尿酸血症の疼痛(痛風)に使う、麻黄赤芍湯(まおうせきしゃくとう)を煎じ薬にして、飲んでいただくが、家では作れないとのことなので、自動煎じ分包機で、真空パックの煎じ薬を作り、お渡しした。

3日ほどで、痛みは半減し、7日ほどで、腫れもひいてきた。続けて飲んでいただいているが、血液検査だけは、定期的に受けるようにアドバイスした。
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