
44歳の主婦。
半年前の夏に、下肢の虫刺されから、患部を掻きむしって悪化して、全身に皮膚炎がひろがってしまった。最近までつかってきた薬は、ステロイド剤のアンテベートと、抗真菌
剤の外用薬だが、ほとんど皮膚は反応しなくなっている。
年末・年始にかけて、生活のリズムが変わったためか、急激に皮膚状態が悪化している。


来局時は、膿疱を含んだ小さい紅い皮疹が、背中一面に、左右対称性にできている。最近、近所の別の漢方薬局にて、十味敗毒湯と越婢加朮湯のエキスをもらって、飲ん
だが効果がなかったとのこと。
よく、観察すると、患部に分泌物が見られることから、風湿熱証の分泌物の多い皮疹に使われる消風散に越婢加朮湯を加えて、飲んでもらい、外用は当薬局オリジナルの
漢方軟膏を、毎日塗擦してもらうことにした。
外用薬を塗った所が、乾燥して治り始め、1ヶ月で患部の範囲は半減し、2ヶ月半で、ほぼ治ってしまった。

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漢方薬の内容をわずかに、変えるだけで、効果が劇的に変わる事があります。
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