今日から4月で、新たな生活の始まりです
慣れない生活がストレスとなってさまざまな不調を引き起こしてしまうこともあります
ストレスは気の巡りを悪くします
気の巡りを良くする漢方薬に半夏厚朴湯がありますが、この半夏厚朴湯と使い方が似ているて、鑑別が必要になるのが香蘇散です
半夏厚朴湯は喉に何か引っかかっている感じがして詰まっている状態に目が行きがちですが、胸のあたりが詰まっているような感じがする場合にも使います
香蘇散もそれ
胸のあたりが詰まった感じがして、鬱々としてやる気が起きない
この状態は半夏厚朴湯も同じです
それなら、どっち使ったら良いんだ?
半夏厚朴湯は、ストレスによる精神的な行き詰まりを喉の詰まりや胸の詰まり、お腹の張りなどの症状としてはっきりと身体で現わす傾向にあります
緊張が強いため、顔の表情は硬い感じがします
香蘇散は、ストレスによる精神的な行き詰まりを身体で上手く現わせず、内に閉じ込めてしまって、鬱々悶々としています
どこが悪いのかイマイチ説明できないけど、なんとなく調子が悪いということもあります
悲愴感漂うオーラをまとってるような感じ
見た感じ、話した感じで大体は分かってきます
香蘇散はいろいろな漢方薬と組み合わせて使うことが多いです
半夏厚朴湯と香蘇散を合わせる
単体だとちょっと物足りないかな?ちょっと気を巡らせる力を強めたいなというときに使うことがあります
また柴胡剤と香蘇散を合わせて柴蘇飲として、詰まりを取ることに使うこともあります
日本にはない、韓国のお医者さんが使ってる正理湯というのがあるのですが、これは胃に停滞した湿を取り除き、気の巡りを良くするもの
ストレスで胃腸の調子が悪くなって、胃もたれやゲップ、吐き気、お腹が張るなどの症状がある場合に使います
日本で代用するなら茯苓飲と半夏厚朴湯、そして香蘇散を合わせることになります
茯苓飲と半夏厚朴湯でも上記の症状は取れますが、それでも取れない場合に試してみる価値はありますね
ただ3つも合わせるとなると、病院で処方される保険を利用しないと厳しいでしょうね
茯苓飲合半夏厚朴湯と1つになったものがツムラさんにあるので、ツムラさんでいくなら2つで済みますが、うちはコタローさんメインなので、どうしても3つになっちゃいます