春は五行理論で言いますと、肝と同じ木に属するとあります。肝(臓)は血(液)を解毒する中心的な存在と考えられていますが、春は肝機能が異常に亢進しやすく、血液を解毒しきれずに気温が上昇すると共に体内の冬の間にたまってしまった瘀血も上昇して顔や頭に現れてしまいます。
例えばニキビ、おでき、アトピー性皮膚炎など、それから眼や鼻のまわりが充血してしまうと風に運ばれた花粉でアレルギー性鼻炎や花粉症になってしまいます。また、頭にめぐるとのぼせやイライラがつのりやすいので高血圧の方にも要注意です。
そして、冬に身体が冷えてしまった方は、春になってよくギックリ腰や寝違えてしまったり、足がつることはありませんか?今のご自身の身体は一つ前の季節に召し上がったものや生活習慣で出来ているので冬の寒い時期の生活の影響が大きいです。すぐ薬を飲み、身体を動かしているとあら不思議!治った♪そんな魔法はありません。一時的な回復はあるかもしれませんが根本的には解決していないのです。
上手に漢方をつかいつつ、やはり大切なのはご自身の日頃の生活習慣です。食事でいうと、ぜひ緑色の食べ物を召し上がってみてください。小松菜・グリーンアスパラガス・大根の葉・セロリの葉・紫蘇・パセリ・ニラ・ブロッコリー、そうそう海藻の青のり。ニラを含めた緑色のお野菜は肝を補い、肝熱を治し、瘀血を取り除き一緒に、レモン・ゆず・梅干し・お酢の酸っぱい食べ物をとると身体を整えてくれます。
新年度の生活で色々とお忙しいかもしれませんが身近の出来ることから始めてみましょう。
スタッフK