きぐすり.com は、漢方薬、女性の健康、サプリメント、ハーブの情報を専門家がやさしく解説しています。 天然素材サプリ サプリメントなどには医薬品並の効果があるものもあるんです。 薬の領域では、複数の薬剤を併用するとき、双方あるいは一方の作用に影響を与えることを相互作用と定義されています。相互作用には、相加作用、相乗作用、および阻害作用があります。このような相互作用は、医薬品の場合と同様に医薬品とサプリメントまたはサプリメントどうしでも生じる可能性が知られています。 クロレラとワーファリンとの相互作用 クロレラにはビタミンKが多量含有されており,ワーファリンの抗凝血作用が阻害される。モロヘイヤ、ケール、コラード(キャベツの仲間)などの緑黄色野菜を原料とした青汁もワーファリンの服用患者には注意が必要である。 バリルチロシンによる血圧降下作用 イワシの加水分解物として得られるペプチド、バリルチロシンがアンジオテンシン変換酵素活性を阻害して血圧降下作用を示す。この為アンジオテンシン変換酵素作用との併用によって作用の増強が起こる。 ガラナとキサンチン誘導体との相互作用 ガラナはカフェインを3~5%含有することから、カフェインを多量に含む食物やドリンク剤およびカフェインと類似構造のテオフィリン製剤とガラナを併用すると頭痛や嘔吐などの副作用が生じる可能性がある。 イチョウ葉とチラミン含有食物との相互作用 イチョウ葉のフラボノイドはモノアミンオキシダーゼ阻害物質として知られており、チーズなどに含まれるチラミンとの相互作用によって頭痛や高血圧発作などの副作用を生じる可能性がある。 セントジョンズワートと医薬品の相互作用 セントジョンズワートのフェノール性成分が薬物代謝酵素(CYP3A4とCYP1A2)を誘導して、インジナビル(抗HIV薬)ジゴキシン(強心薬)、シクロスポリン(免疫抑制薬)、テオフィリン(気管支拡張薬)、ワーファリン(血液凝固防止薬)、経口避妊薬の効果を減らさせる。 グレープフルーツと医薬品の相互作用 グレープフルーツのジュースクマリン類は、薬物代謝酵素を阻害して医薬品の代謝を遅くして血中濃度を上昇させる。 このように、サプリメントなどには医薬品並の効果があるとともに、医薬品との相互作用を示すものも存在します。医薬関係者は、サプリメントの効果を軽視しがちであり、患者もサプリメントの使用を申告しない場合も多く、思いもよらない副作用があらわれ事故に繋がる危険性もあり、注意が必要と思われます。 薬と食物は、自然の中から発見され、健康を守るために使用されてきています。 サプリメントの正しい情報及び適切な使用が現在求められています。 ご存知ですか?特定保健用食品。 サプリメントなどには医薬品並の効果があるものもあるんです。