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 暦の上では春となり、日足も少しずつ伸びてきました。 とは言え、 まだまだ寒い日がつづいているので冷えには気をつけて過ごしたいですね。
 コロナ禍でおうち時間が多いと、つい飲み食べし過ぎてはいませんか。
寒いからと温かい飲み物をがぶ飲みしては、逆に胃腸を弱めます。胃腸は過分な水分により温める力が出ず(胃内停水)冷え、むくみ、しまいには便がゆるくなってしまいます。お臍の上に手をあて冷たいと感じたら冷えている証拠。身体の中から温める為に飲むとしても喉が渇いてから一口ずつ飲みましょう。緑茶やルイボスティー、マテ茶などは逆効果、ほうじ茶、黒豆茶、白湯、紅茶、ほんのり甘いココアでも良いですね。身体の外からも腹巻きや肌着をもう1枚着込むなど対策していきましょう。
 また、在宅のお仕事の方々はずっと同じ姿勢で過ごしておりませんか。身体の血流が悪くなりがちです。 気分転換を兼ねて席を立つ、手首足首をまわして動きましょう。乾燥対策にお部屋に濡れタオルを掛けるのも忘れずに。
 最近ニットの指先が開いているハンドウォーマーを買いました。普段着も長袖ニットセーターで手首を冷やしているつもりはなかったのに、ハンドウォーマーを着けるとだんだんポカポカして全身が温かくなり、 次第に温泉に浸かっているような感覚で眠くなりました。就寝時のみ着けていますが以前よりも睡眠の質が良くなった気がします。ハンドウォーマーもオススメしたいです。
 さて、私事ではございますが今月末で5年間お世話になった薬局を退職致します。専業主婦からの社会復帰としてここで多くの経験をさせて頂きました。不慣れで患者様にはご迷惑をおかけしたこともありました。薬局での経験を踏まえ、次ヘステップアップしていけたらと思います。長い間ありがとうございました。
スタッフK

「新年明けましておめでとうございます。」いかにも、穏やかで希望に満ちた言葉に聞こえます。実は私にとって、3年ぶりの祝賀新年です。

 昨年は COVID-19 一色の重苦しい1年でした。薬局も自粛営業が板に付き、 私の寄る年波を鑑み時短のままです。元々経営には程遠い売り上げでの営業でしたから、さぞ、苦しくなるかと予想しましたが、何謀らんや全く影響が無かったばかりか、むしろ新患さんが増えました。有難い事です。
 30年も昔。師匠の寺師睦宗先生に「どうねえー、漢方だけの薬局にして?」 と訊ねられた折り、「閑古鳥どころか雀一匹近寄らず・・・」みたいなことをお答えした時に「それは良い! (師匠はいつも、どんな時も positive thinking) じっくり勉強できる。創意工夫も浮かぶ。本物漢方を身につけたら、お金は後ろから付いて来るからしっかりやりなさい。」と、その後いくら振り向いてみても、金子は見えませんでした。師匠が亡くなった時点で先師の教えが正しくないことは、この事だけでした。ところがです、この度正しさが証明されました。

 きりきり舞いで困った時こそチャンスです。発想の転換時、工夫のし時です。 神楽坂でも、良く行く大津の昔懐かしい商店街でも vision、passion のしっかりある商店、楽しそうにお客様第一で個性を発揮しているお店が元気に見えます。 長くなりそうな疫病なので、捻りを効かせピンチをチャンスに活かしましょう。

 そのためには日常の生活を大切に致しましょう。底力は黒い食材で腎を元気にし、元氣の源は脾胃(消化器の働き)を助けるように、穏やかに感謝してお食事に集中(スマホをいじりながら、気もそぞろ食は×)。
決断力、実行力は肝胆の力から、クヨクヨせずにしっかり寝ましょう。

黒豆、田作り、菊花蕪、昆布巻き、きんとんは栗無しだけど・・・にお煮染めと、お雑煮。平和な幸せを感じられる新年です。
 さーて、体重計が恐い!そこで七草粥の日があり、お正月の運動不足に食べ過ぎ、睡眠不足による便秘と肥満の解消ができるのです。
小池加能拝

『カゼには即効漢方』自分で選んで自分で治す
たにぐち書店 ¥2,000+税
神楽坂 漢方 有恒薬局 小池 加能 著

『合格運アップに効く漢方 心と体の健康あってこその合格』
株式会社 東京玄文社 ¥1,380円+税
書店に無い時は、直接FAXでお申し込み下さい。 著者 小池 加能  

 2020年はCOVID-19に明け暮れた、どなた様にもストレスフルな1年でした。それなりに、地に足を着け、ふんばり、穏やかにお過ごしでしょうか。
 4月の自粛命令に便乗、薬局は予約患者様のみの時間出勤としました。
 ラジオからは「水コロナ」「水コロナ」?は〝With コロナ〟かあ!だったり、皆がマスクをしているので八重歯が秘密(ヒミツのヤエバ)にできるとは騒ぐ程のことかしら?と思いきや〝鬼滅の刃〟だったりと事程左様に耳が危なくなってきたようです。体力、知力に突然老後!!が来たような、1年でした。

 元々群がる方では無く、密集場所も好きではなく、空間が広々利用出来るのは好都合。
 中高時代に大気汚染の研究をし冬でも休み時間には教室の窓を開けて換気、「窓開け魔!」と厭がられる程、密閉空間の換気には気を遣う方なので電車の窓が5cm開いているのは気持ちが良い。
 薬局での相談業務は心や想い以外に密接場面は無い。

 時短営業で自宅での生活時間が増え、調理もするので食費が減りました。
 まだまだ、予断を許さないコロナ下です。沢山寝て、和食が中心になるようご飯とお魚・お肉・卵・豆製品を主食に野菜たっぷりのお味噌汁、発酵食品のお漬け物を加え、欠食の無いようにエネルギーを確保して寒さ予防。
 もちろん、手洗い、うがい、マスクに5首(手足に首)回し、湯船に入ったり出たりの入浴で体温維持をし、お元気に佳い年をお迎え下さいませ。
小池加能拝

年末年始営業時間のご案内
年末は12月24日(木)午後6時までの営業です。
年始は2021年1月7日(木)午後2時からです。
年内にご予約下さい。


『カゼには即効漢方』自分で選んで自分で治す
たにぐち書店 ¥2,000+税
神楽坂 漢方 有恒薬局 小池 加能 著

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株式会社 東京玄文社 ¥1,380円+税
書店に無い時は、直接FAXでお申し込み下さい。 著者 小池 加能  

 朝晩はぐんと空気が冷たくなりました。暦の上では冬の始まりです。冬と関わりが深い「腎」は生命活動の源となる精力を貯めて全身に活力を与える場所です。冬に動物たちが冬眠をするように、私達も活力が低下するので休息時期に入ります。働きの低下した腎に合わせて生命エネルギーを温存しましょう。

 腎を補うのは、昆布、わかめ、ひじき、あさり、しじみなどの鹹味の食材です。陰陽五行論では黒色が腎に相当するため、黒ごま、黒豆、黒きくらげなどの黒い食材も積極的に摂りましょう。また収穫できる作物が減る中で冬の栄養を補う中心になる食材は根菜類です。ごぼう、れんこん、大根などの土の中ですくすく育った根菜は腎の衰えを予防してくれます。必ず火を通して温めて下さいね。根菜はお味噌との相性も良いので、ぜひ朝ご飯(蛇足ですが、玄米は黒。白いお米は秋が旬です。新型コロナウイルス感染症が日本人に少ないのは、お米を中心の和食を基本にしているからかも知れないと云う意見もあります。)に酵素たっぷりの根菜入りお味噌汁を召しあがって朝の冷えた身体を温めて下さいね。

 立冬とは言え、乾燥注意報は発令中!マスクはしていても、やはり乾燥はしますのでこまめにうがい・手洗いに加えて、しっかり温かいものを召し上がって、いつもより1時間早めに眠れるように心掛けましょう。
スタッフK

 収穫の秋を迎えました。
 コロナ不安で思えば脾(消化機能)を病み、夏に疲れた胃もほっと一息、体力回復に良い季節になりました。
 
 山上憶良の施頭歌に「萩の花、尾花(ススキ)、葛花くずばな撫子なでしこの花、女郎花おみなえし、また藤袴ふじばかま朝貌あさがおの花(今の朝顔とも桔梗とも木槿もっかともいわれている)」と秋の七草を詠んだものがあります。
 春の七草は食材になりますが、秋の七草は観賞用。心の栄養です。

民間薬として葛の花は二日酔い予防。撫子は瞿麦くばくと呼ぶ小さな黒い種に利尿効果があります。今や絶滅危惧種の藤袴は乾燥させた茎や葉にクマリンという桜餅の葉のような香りがあり、平安時代の女性は匂い袋に入れたり、茎や葉を水につけて髪を洗ったりしたそうです。

 『黄帝内経素問』に「秋は肺が主り(主に働く)、肺は皮毛を生じ(肺と表裏関係の大腸とも深く関わり)、鼻を主り、天にあっては燥となし、色にあっては白となし、味にあっては辛いとなし・・・」と記してあります。
 朝夕の冷えから肺に負担がかかり、鼻水やカゼ引き、咳喘息の悪化や便秘・下痢などお腹の冷えから来る不調も現れやすい季節です。
 予防法として、大根(白・辛味・涼性)・れんこん(白・甘味・平性)、梨(白・甘、微酸味・寒性)のホットジュースを取り入れ肺を潤し、口を閉じて鼻呼吸をしましょう。
 お風呂の湯船にしっかり浸り5首(足首と手首と首)を保温して、体温を36.5℃以上に維持することで、ウイルス退治をしましょう。
小池加能拝  

『カゼには即効漢方』
自分で選んで自分で治す
たにぐち書店 ¥2,200
神楽坂 漢方 有恒薬局 小池 加能 著


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