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和の香り
~漢方の知識も踏まえて~ ![]() ヒトヘの香りを目的別に見ると次の様になります。
1.については、前項迄に紹介した多くの部分に述べて居ますので、省略します。 2.や3.についても、挙体芳香と芳気方で一度触れましたが、もう少し詳しく追補も兼ねて・・・。 体全体から良い香り本当の美人は、見目麗しいだけでは無く、その人の持つ教養と同時に、体全体から良い香りを発散しなくてはならないとの考えから、漢方の知識も踏まえて「芳気方」が生み出されました。 その中の一例として、「録験方」に示されている記述を以下に示します。 処方:丁子香(clove)・藿香(カッコウ、patchouli)・零陵香(レイリョウコウ、basil)・青木香(costus)・甘松香(カンショウコウ、spikenard)~各3、白芷(ビャクシ、Angelioa dahurica)・当帰(トウキ、Angelica acutiloba)・桂心(cassia)・檳榔子(ビンロウジ、betel plam)~各1、麝香(musk)~0.5 注:( )内のイタリックは学名を示します。
製法:以上十種を細かく砕き、絹の篩にかけた後、蜜で練り合わせる。これを杵でよく搗いて丸薬に丸める。 用法:昼一回、夜三回、毎回3錠づつ口に含み、その汁を飲む。効果:1日で口が香る。 5日で体が香る。10日で着ている衣服が香る。 20日すると風下の人が香りを感じる。 25日で手や顔を洗った水が香る。 1ヶ月たつと抱いた子供に香りが移る。 但し、大蒜などの臭いの強いものは口に入れない事。 そうすれば、口を香らせるだけでは無く身体も潔らかにできる。 |