イシダならで輪 健康通心
令和元年10月号 特別号No.1

発行責任者 岩見圭祐 幸美

イシダならで輪 健康通心 令和元年10月号特別号 No.1
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<特集「イチョウ葉薬用農園」見学会ご報告特集です。>
―先ずは、イチョウ葉についてお話します。―

 イチョウは約1000年前に引法大師が中国から日本に持ち込んだと言い伝えられ日本人にとって大変親しみ深い植物です。<長田敏行東京大学大学院理学系研究科教授>
 最近話題になり注目されているのはイチョウの葉の成分より得た薬用成分である
 イチョウ葉そのものを抽出した成分はギンコール酸が多く含まれかぶれの原因になり専門の医療機関でその成分を除去した、有効物質フラボノイドテルペノイドが薬用成分である。(ギンコール酸0.005%以下)
イチョウ葉エキスはドイツ、フランスで医薬品として1990年代前後からデーターによると、1、2番目に医薬品として使用され脳血管障害アルツハイマー病、耳鼻科めまい耳鳴等で顕著な改善例が多く発表されています。
<1>イチョウ葉エキスの脳循環に及ぼす効果 日本未病システム学会 植松大輔 神経内科
<2>イチョウ葉エキスの薬理活性 千葉大学薬学部 佐々木啓子教授
<3>イチョウとその臨床応用 日本補完代替医療学会
<4>イチョウ葉エキスの脳梗塞慢性期の局所脳循環動態に対する効果 日本脳卒中学会 浦和市立病院神経内科


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(イチョウ葉エキスの薬理学作用)

<1>脳の血流障害の改善。
<2>四肢末梢血管への血流障害改善。
<3>フリーラジカル活性酸素を不活性化する慢性炎症を防ぐ。
<4>動脈 静脈 毛細血管に作用 血流の促進 低酸素状態の改善に働く。

(イチョウ葉エキスの臨床応用)
上記薬理作用に加え、臨床試験において実際患者に投与してもEGb761やLI1370の効果が認められている。いわゆる認知症であるが、明確な症状に対してより、その予備段階に対して効果が期待されている。1992年にそれまでの40の症例がまとめられたが、1例を除きいずれも有効であった。特に脳機能の衰退に及ぼすイチョウ葉エキスの効果は顕著であった。
記憶力の改善は、特に数字の配列テストで対照群と比べて有意効果が認められた。また興味あることに、血流の阻害により起こる多機能障害の他に、原因は全く異なるアルツハイマー症にも効果が見られたが、その理由については未だに解明されていない。さらに特記すべきは、副作用がほとんど見られなかったことである。
1990年前後のデータでは、ドイツではすべての医薬品の中で1番使われた医薬品で、フランスでは2番目に位置し、副作用がほとんどないことから、アルツハイマー症などで効果が緩慢であっても長期使用が有効であるとも考えられる。

~生きている化石 イチョウ~

ビックバンにより宇宙が誕生し、太陽系が成立して地球が誕生したのが46億年前のこと、生命が海に誕生したのが38億年前、最初は核をもたない原核生物で、その中にはシアノバクテリア(ラン藻)もあった。光合成機能を持つシアノバクテリアを取り込んで真核光合成細胞生物が成立した藻類は海で繁栄した。シアノバクテリアの光合成活動の結果発生した酸素が大気中に高まりオゾン層が形成され地球上に降り注ぐ紫外線や宇宙線から守られるようになった。オゾン層の形成により生物は地上で生活できるようになり、緑藻から進化したコケ植物が地上に進出した。それらは4億年前の古生代デポン紀の化石として発見された、コケ植物、蘚類、ヒカゲノカズラ類である。
イチョウの化石は、1.9億年前のジュラ紀前期のイチョウと固定された化石と形態的に大変よく似ており、「イチョウは恐竜と共存した」と言われる所以である。

このイチョウ葉エキスが生命の質、QOL研究会(エーザイ発祥のイチョウ葉の研究会)で薬局店で約20年程臨床症例を集めて集積し、
患者さんの治療改善につながっています。
この度このQOL研究会の全国600店舗の中で有志50店の方々のイチョウ葉農園見学の様子をご紹介致します。